流線型の美しいフォルム
ハイブリッド自動車第一号の「プリウス」。ブルーのコンパクトな5ドアハッチバック(英語名は5-DR LIFTBACK)。なめらかな流線型のデザインは、燃費効率と環境を大切にするこの車のコンセプトらしく、無駄なものを取り除いたシンプルな印象だ。窓面積が大きく視野角が広いので運転がしやすい。車高も高くないので、女性や子供でも乗り降りが楽だ。後部座席は車のサイズにしてはゆったりしているため、大人二人がゆったり座れ、さらにトランクルームが後ろに広がる。ゴルフバッグも余裕で入りそうなサイズのトランクへのアクセスはハッチバックを開けるタイプ。ハッチバックの開閉は重くない。
アクセサリー類は豊富
2006年型プリウスは3つのモデルがあり、スタンダードでもエアコン、パワーウインドウ、6スピーカー・ステレオ、キーレス・エントリーが標準装備する。このキーレス・エントリーとは、鍵をポケットに入れて近づいただけでドアロックが解除される便利な機能で、買い物などで両手がふさがっている時には大変便利だろう。上位グレードになるパッケージB、Cでは、iPodなどが直接つなげられるようになったり、後方確認ができるカメラがつく。
車の始動は簡単
車を始動する方法は、ガソリン車とちょっと違い、鍵は終始ポケットに入ったままだ。運転席に座り、ダッシュボード中央にあるボタンを押す。ファンが回り、まもなくエンジンが自動的にかかる。エアコンがまわったので、電力を供給するためにエンジンが充電池をサポートするためにかかったとのこと。正面中央には大きなディスプレイがあり、そこにはリアルタイムでエンジン、モーターの動きが表示される。この状態でシフトノブをDにしてアクセルを踏むと、するすると車は動き始めた。
普通車を越える低速でのレスポンス
室内は静かだ。特筆すべきは低速でのレスポンス。アクセルを踏むと車が機敏に加速する。ガソリン車の場合はアクセルを踏んでエンジンが吹き上がりそれから加速するが、モーターが回っている低速時の加速は、アクセルとモーターが直結しているかのようで、アクセルを踏むその動きに機敏に追従する。エンジンは1.5リッターDOHCというコンパクトカー標準の仕様だが、車の馬力を示すホースパワーは110と意外にスポーティーな仕様になっているのは、モーターのアシストによるものだ。エンジンが吹き上がるというより、ぐいっと何かで引っ張られるような独特の加速感はハイブリッド車の特徴だ。ギアは無段変速。低速から高速までまったくなめらかだ。
細かく切り替わるエンジンとモーター
中央のディスプレイには、エンジンとモーターの切り替えの様子がリアルタイムで表示されており、車の様子が手にとるようにわかる。トヨタのTHSは資料によると理論的には低速ではモーター、高速ではエンジンだが、試乗中にディスプレイに表示されるエンジンとモーターの状態はかなり細かいオン・オフの切り替えの連続だった。今回の試乗ガイドをしていただいたドンバレーノース・トヨタの横山さんによれば、市街地を40〜50キロ程度の速度で信号待ちをしながら走るというシーンでは150%も燃費効率が良いという説明を受けたが、それは本当だろう。信号待ち、減速時には、エンジン・モーターが完全に止まる。従って走行中でも車内は大変静か。アクセルを踏むとすぐに加速をするが、完全停止の状態からトップスピードまで機敏に反応するさまは、ある意味驚きだ。試乗中「回生ブレーキ」にも関心を持っていたが、ブレーキを踏んでもそれとはまったくわからないほどのなめらかなブレ―キングだった。ブレーキ作動時にはディスプレイにモーターが回っていることを示すインジケーターがついていたが、通常のブレーキと同じ自然なブレーキングだった。
完成度の高さが目立つ
エンジンの始動方法やメインパネル周辺のレバー等ガソリン車と大きく異なるものもあったが、操作自体は難しくなく、10数分の試乗で慣れてしまった。これは車としての完成度が高いという証拠でもある。トヨタが世界にさきがけて発売してからこれまでのフィードバックが生かされているのだろう。おおげさでなく、試乗の終り頃には「これがハイブリッド車?」と思わせるほど自然な走りだった。
整備やメンテナンス
「バッテリーなど特別な装備がされていますが、整備など気をつけることはありますか」との記者の質問に、「当社では、本社で専門的なトレーニングを受けた整備士がメンテナンス対応をさせていただいています。またガソリン車以上の保証期間などサービスも充実していますから、ハイブリッド車だからといって特別なことはなく、お客さまには安心してお乗りいただいています」。なるほど、充電池などガソリン車にはない装備があるぶん、保証があるのは安心できる。
街乗り中心にぴったりの一台
エンジンの加速性能、静粛性、室内の広さなど、どれをとってもこのクラスの車として十分な仕上がりとなっている。もちろん高速走行もお手の物だが、特に街乗りの際のクリーンな環境性能、燃費、車の取り回しの良さなどが際立った車だ。小さなお子さんのいるファミリーなど、市街地走行が多い場合、まちがいなくオススメの一台だろう。百聞は一見にしかず。ぜひドンバレーノース・トヨタで試乗してみよう!
当日の試乗ルート
▲市街地走行を想定して、信号のあるストップ&ゴーを体験した
▲運転席周りは、コンパクトですっきりした作りになっている
▲エンジンとモーターの動作を伝える集中パネル(右上)
▲ディスプレイにはリアルタイムにエンジンとモーターの様子が表示される
▲後部座席は大人2人がゆったり座れる
▲かなり大きいトランクスペース。沢山買い物しても大丈夫だ。
▲ハイブリッドのあかし「シナジードライブ」のエンブレムが

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