2008年3月14日付でカナダ移民法改定案が発表されました。その中にはカナダ移民選択方法の大幅な変更が盛り込まれています。

 

カナダ経験者クラス

前章で雇用オファーの確保は永住権申請上優先扱いの一種と説明しました。また、留学生も永住権取得が容易になるようにいろいろと優遇されていると言いました。 これらをひっくるめたものを対象とした新しい移民申請クラスが2008年(明確な時期は現時点では不明)から導入されます。このクラスのことをカナダ経験クラス(Canadian Experience Class=CEC)と言います。

現在まだ調整中で最終決定ではありませんが、選択に際しては点数制度ではなく条件を満たすかどうかの「Yes/No」で決まると説明されています。

最終確定案ではないという条件つきですが、留学生に関しては、高校以上の公立校で最低2年プログラムを修了し、プログラム修了後専門職種で2年以内に1年間就労した者で中級程度の公用語力がある場合、就労者に関しては、過去3年以内に2年以上専門職で合法的に就労した者で公用語力が中級以上でかつ学歴は高卒以上。

このクラスは一応、申請は米バッファローのカナダ総領事館が予定されていますが、カナダ国内に滞在したままで申請が出来ることも特徴です。たとえ経歴がなくともカレッジや大学を卒業すると永住権取得のチャンスが与えられる画期的なクラスです。今年中には導入されるはずですから、ぜひ、この機会を生かして頂きたいと思います。
 

政府が望む新移民像

以上の説明の展開からカナダ政府が望む新移民像が理解できたと思います。要するに自分の技術能力を早期に生かし経済独立できそうな人材を選ぶと同時に、カナダ経済への貢献も早くから期待できる人材選択の方向です。

カナダ就労中、または留学中の人材、または雇用先を入国前から確保しているケースに対しては初めからカナダでの経済的適応力に問題なしと見なし、優先するが、それ以外の技術移民申請者はカナダ政府が独自の選択項目を適用し、眼鏡にかなった者のみを選び、それ以外はとりあえず要りませんということなのです。

今後は漠然と計画無しで永住権申請を行うという方法は間違いだと思います。

またカナダで留学するにしても働くにしても、カナダ公用語の能力は必須ですから、一般的には英語力になりますが、少なくともカレッジ入学レベルが目標だとご理解下さい。
 

すでに申請中の人は?

最後に、現在すでに申請中の人はどうなるかという問題ですが、2月27日以前に申請済みでかつ雇用オファーが確保できていない場合は、残念ながら良い情報はありません。

年間枠に関しては今のところ大幅な拡大はないようなので、優先クラスが増えれば増えるほど、結果的に後回しにされる可能性が大きいと正直言わざるを得ません。

政府はコメントしていませんが、過去の処理に時間とお金を割くよりも現在と将来に対し積極的な行動を取ると明言しているのと同じですから、これまでにたまった膨大な在庫処理に今後どれだけ時間がかかるかは全く推測すら出来ません。

出来ることならば今からでも雇用オファーの確保の努力を行う、または状況が許せば留学生クラスでやり直した方が先が見えるようになると思います。