2008年3月14日付でカナダ移民法改定案が発表されました。その中にはカナダ移民選択方法の大幅な変更が盛り込まれています。

 
この新選択方法が始まる前に駆け込み申請をもくろんでも残念ながらもう遅いことが分かっています。この改定案が国会承認を受けると2008年2月27日にさかのぼって適用されることが決まっているからです。

ただし2月27日以前にすでに受理済みの申請分に関しては、従来の選択方法が適用され改訂内容は適用されません。
 
さて、政府がどのようにえり好みをするかですが、そこにはルールがあります。

移民大臣が適宜発表する選択指針「Instructions」に従ってオフィサーは選択審査を行うように決められています。

この指示はカナダ経済、具体的には需要の高い分野の専門技術者を優先して受け入れるという主旨から、国内の不足人材の充足をタイムリーに行うと同時に、カナダにとって必要な優秀な人材を待たせることなく受け入れることが出来ると説明されています。数の枠も決められます。
 
確かにすべての申請を受け付けず必要な分のみ受け入れれば無駄な在庫が増え続けることはなくなり、かつ必要な人材は即受け入れられると、良いことずくめのようですが、選択指針の内容いかんでは政府の一方的な権力による不公平な選択方法となると危惧する意見も少なくないようです。

今回の改定案は難民、家族クラスなどは対象としておらず、影響がありませんからご心配は無用です。従来どおり配偶者、子供のスポンサーは最優先扱いを受けます。また州推薦移民も従来どおり最優先として扱われることも決まっています。

しかしながら、以前のように誰でも点数さえ満たしていれば永住権が取れるという考えは通用しないことをご理解ください。
 

対策

以上のように移民選択方法の改定案について理解されたことと思いますが、それではどのような条件があれば自信を持って技術移民として永住権申請が出来るかを特別に伝授いたします。

今回の改定案はカナダ国内労働市場の需要に焦点を絞っていますから、先に需要の高い職種で雇用オファーを確保すればはねられることはないということになります。

現在すでに雇用オファー(AEOまたはLMO)のある申請は最優先扱いを受けています。要するに今後はこの流れが主流ということになります。同様に州推薦移民も州内雇用確保が条件ですから、今後の主流です。

雇用オファーがなければすべて駄目だとは言いません。特別な知識、経験を持つ技術者は、たとえ雇用オファーがなくとも優先的に審査を進めてもらえるかもしれません。しかし万人に通用する方法ではないでしょう。

留学も今後の主流の一つです。カナダ政府はカナダで就学した外国人留学生を将来のカナダ経済の担い手となる有望な人材と認識しています。

この場合の留学とは単なる語学留学を意味していません。大学、カレッジなどでの専門的なコースを修了した場合のみです。
 
注意が必要なのは、たとえ専門学校でも私立の専門学校はまだ認められていないので、公立の学校卒業者と同等の扱いを期待すると計画がうまく行かないということです。

私立の専門学校の営業妨害を意図するわけではありませんが、ことカナダ永住権取得に関しては私立学校は公立校と比べ圧倒的に不利な立場にあることを忘れないようにして下さい。

具体的に公立校へ通う留学生に与えられた特権と、学校内就労に加え学校外就労の権利、卒業後の就労ビザの発給、さらに2年間の延長が容易など、これら優遇扱いの結果、永住権申請がカナダに居ながらにして可能になるという仕組みです。

留学生の優遇はどの州も同じ考えで、州推薦プログラムにはほとんど留学生カテゴリーがありますから、州推薦移民プログラムを留学生として利用するのも良い方法です。