若手ホープ
津軽三味線の浅野祥さん

「渡りぞう ー 瀧落とし」「花風」と続き、次に登場したのが津軽三味線のふたり。

18歳の浅野祥(あさの・しょう)さんはメンバーでは最年少ながら、5歳のときから祖父の影響を受けて本格的に津軽三味線を始めている。

カナダの印象は? という問いかけに「サングラスを掛けている人が多くて、みんなカッコイイ!」と少年らしい感想を返してくれたが、その腕前にはだれもが息をのむ。

同じく津軽三味線奏者の西はじめさん。幼少の頃よりさまざまな場所で修業を積み現在に至る。カナダの子供たちにも大人気の忍者アニメ番組「NARUTO(ナルト)」のサントラレコーディングにも参加していると言えば、ここではヒーロー扱いになることだろう。

沖縄の三線(さんしん)とは違ったリズムで、「津軽じょんがら節(六段/合奏曲)」、「津軽あいや節」、「津軽よされ節」と続く。

司会の女性が、三味線は日本のバンジョーみたいなものだと説明していたが、これらの楽器と音色は、間違いなく日本の風土がはぐくんだ独特のものに違いない。津軽三味線の音色は、北国の厳しい自然に生きる人達の強さが聞く人の心にしっかと伝わってくる。

カナダに移住して30年近くたつという観客の女性は、「最初、今風の髪型と若さに少々戸惑ったが、どうしてどうして。日本の伝統芸能がしっかりと若い人達に受け継がれているのを目の当たりにしてうれしくなった」と答えてくれた。