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公演の二日前に、リハーサル会場となったトロントの北郊、ソーンヒルのバレエスクールに浜中さんを訪ねた。到着すると、とても小柄な女性が私たちに背を向けて、外国語で電話をかけているが、それが浜中さんだと気付くまでに、しばらく時間がかかった。後で尋ねると、その電話はすべてリトアニア語での会話だったそうだ。日本で生まれ育った人だとは、にわかには信じ難い思いだった。
「リトアニアには10年ほど住んでいますから…」
照れたようにそう話す浜中さんだが、10年であのレベルの会話ができるようになるには相当の努力を要しただろう。
さらに、今回のパートナー、ダニールさんはロシア出身、ガラ公演の芸術監督であるナディア・テンサーさんもロシア出身とのことで、リハーサル中はロシア語が飛び交っていた。
「ロシア語も話しますが、どちらかというとリトアニア語の方が得意です」とのことだ。
脱帽。
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